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AWS認定SAAのバージョンが改訂!SAA-C03での変更点や学習方法は?

AWS認定SAAバージョンが改訂

2022年8月30日より、AWS認定資格である、
AWS Certified Solutions Architect – Associate

の試験内容が更新されるとのアナウンスが出ております。
試験バージョンはSAA-C02SAA-C03へと変更されます。

今回は、SAAの試験ガイドを見比べて、

  • SAA-C03ではなにが変わったのか
  • SAA取得に向けてどんな風に勉強すればいいのか

について解説していきたいと思います!

私はインフラエンジニアとして働いており、SAA-C02版の資格を2020年に取得しております。
今回は、SAA-C02を受けた際に行った学習法を基に試験対策について解説しております!
有用なSAA-C03の学習コースなどが公開された場合には、その方法もご紹介していく予定です!

この記事では以下のことが分かります!

  • SAA-C02とSAA-C03の出題範囲・比率の違い
  • SAA試験対策
  • SAA-C03に対応している教材の有無

 

まずは結論から

早速結論から申しますと、

  • 分野ごとの出題比率が変更に
  • 分野別の詳細な内容に大きな変更なし(公式からも変更なしのアナウンス)
  • SAA-C03受験の際は、出題比率と苦手分野を踏まえて学習する優先度を決めるべし

となります!

この結論を踏まえて詳細をみていきましょう。

試験ガイド

今回は公式より発表されている試験ガイドを基に比較していきます。
試験ガイドは以下より閲覧することができるので目を通しておきましょう。

分野ごとの出題比率が変更に

前述の通り、SAA-C02とSAA-C03を見比べたところ、分野そのものには変更はありませんでした。
しかし、出題比率が変わっており、SAA-C02では3番目の比率だった、 セキュアなアーキテクチャの設計が30%と一番高くなっています

SAA-C02:分野 SAA-C02:出題比率 SAA-C03:分野 SAA-C03:出題比率
第 1 分野: 弾力性に優れたアーキテクチャの設計 30% 第 1 分野: セキュアなアーキテクチャの設計 30%
第 2 分野: 高性能アーキテクチャの設計 28% 第 2 分野: 弾力性に優れたアーキテクチャの設計 26%
第 3 分野: セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計 24% 第 3 分野: 高性能アーキテクチャの設計 24%
第 4 分野: コストを最適化したアーキテクチャの設計 18% 第 4 分野: コストを最適化したアーキテクチャの設計 20%

また、弾力性に優れたアーキテクチャの設計、高性能アーキテクチャの設計の比率が少し低くなり、 その分、コストを最適化したアーキテクチャの設計が高くなっています。

近年、セキュリティ対策がより重要視されるようになってきており、 それが試験にも反映されているのかなといった印象です。

分野別の詳細な内容にも大きな変更はなし

SAA-C03では、分野別の詳細にて、求められる知識とスキルについての記述がされており、SAA-C02の時より具体的な表記へと変更になっております。

また、公式からも発表のある通り、詳細に変更はありません
一見変わっているように思えても、詳細が明瞭化している分そう感じると考えたほうがしっくりきます。

とは言っても注意すべき点はあるので順番に見ていきましょう。

セキュアなアーキテクチャの設計

この分野では主にセキュリティ周りの設計についての知識が求められます。
出題比率に関しては、前述の通りSAA-C03では24%→30%と6%アップしています。
SAA-C03を受験する際はより重点的に学習しておく必要がありそうです
自分の理解が足りていないと感じる部分についてはよく確認しておきましょう。

セキュリティはややこしい部分も多く、混乱しやすい分野でもあります。
しかし、間違いなく重要な部分となるので、まずは、AWSのセキュリティベストプラクティスやAWS責任共有モデルといった、 AWSのセキュリティの基礎となる部分から学習を進めていきましょう。

弾力性に優れたアーキテクチャの設計

この分野では、スケーラブルで高可用性のある柔軟なアーキテクチャの設計についての知識が求められます。
ユーザの需給に合わせてリアルタイムにスケーリングを行ったり、障害が起きてもサービス継続できるような仕組みの部分ですね。

内容については、SAA-C02では4つのステートメントに分かれていたものが、2つにまとめられています。
こちらは比率が30%→26%と減ったとはいえ、2番目に高い分野です。
また、「弾力性に優れた」という部分はクラウドの強みとも言えるのでしっかり理解しておきましょう。

高性能アーキテクチャの設計

この分野では要件に合わせて最適で高性能なサービスを利用したアーキテクチャ設計の知識が求められます。
ストレージ、コンピューティング、データベース、ネットワークと目白押しです。

注意すべきは、最後の「高性能なデータ取り込みと変換のソリューションズを判断する。」の部分でしょうか。
近年注目されているビックデータについて解析や視覚化といった知識が求められるとありますので、SAA-C03受験の際には十分対策しておいたほうが良いでしょう。

こちらの比率はともに24%と変わりはありません。
範囲が広いため、サービスを理解する・覚えるのが大変ですが、しっかり学習しておきましょう。

コストを最適化したアーキテクチャの設計

最後はコスト最適化についてです。
どのオプションを利用すれば、費用対効果の高いシステムを構築できるかといった部分が求められます。

ストレージ、コンピューティング、データベース、ネットワークの部分についてのコスト最適化が求められます。
SAA-C02からはデータベースについての詳細な記述が増えており、こちらもしっかりと学習しておいたほうがよさそうです。

また、出題比率が18%→20%と微増しております。
しかし、コスト最適化についてはこれまで紹介してきた分野についてしっかり学習をしておけば、自然と身についてくると思います。
サービスの内容を見ていくうちに、「費用対効果の高いオプションはどれか」みたいな部分も同時に見ていきますのでしっかり理解しておきましょう。

SAA-C03受験の際は、出題比率と苦手分野を踏まえて学習する優先度を決めるべし

公式から発表もある通り、試験の詳細に変更はありません
若干の違いはあるものの、勉強する範囲はほぼ同じです。
むしろ詳細に内容が書かれるようになったため、試験対策がしやすくなったのではないかと思います。

なので出題比率と自分の苦手とする分野を知り、重点的に学習するポイントを見極めながら対策を進めていきましょう!

具体的な学習方法

学習の流れ

まずは学習の流れからみていきましょう。

  1. 後述のUdemy講座「【2022年版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座」を利用して、ハンズオンを通して操作方法含め、サービスを知っていく
  2. 後述のUdemy講座「【2022年版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)」を一通り解き、結果から自分が理解できていない箇所や苦手な箇所を知る
  3. 理解できていないサービスについて、①のUdemy講座やAWS公式のドキュメントを確認して理解を深める
  4. 再び②の模擬試験を受講し、すべて正答率90%を超えられるくらいまで繰り返す

私はこの流れで学習を進めていき、以下のように試験に合格しました!
SAAの試験結果

Udemy講座の利用

具体的な学習方法ですが、私はUdemyのAWS認定の学習コースを利用しました。
ほかの方の合格記を見てもUdemyを推されている方が結構いらっしゃいますね。
私が利用したのは以下の2つです。

どちらもSAA-C02版となっていますが、前述の通り、試験の詳細に変更はないため、SAA-C03においても十分に参考になる内容だと思います。

上のコースではハンズオンを交えながら、AWSのサービスについて理解を深めるのに役立ちます。
AWSを実際に触ったことが無い方やAWSのサービスにどんなものがあるか分からないといった方には特におすすめです
講師による解説動画付きで、何度も止めたり巻き戻しながら学習できるのもおすすめのポイントです。
また、模擬試験もいくつかついているためとてもお得な内容です。
定期的に開催されるUdemyのセールを利用すれば1500円程度で購入できます。

また、AWSは常にサービスが変化しており、今ある情報も古くなっていってしますのですが、こちらのコースでは定期的に内容が更新されて、新しい情報にも対応しているため長く愛用できるでしょう
私も2年前にコースの達成率を100%にしたのですが、ふと確認すると内容が追加され達成率50%になっていました。

下のコースではの模擬試験が6回分計390問収録されています。
上のコースに収録されている問題と一部被っているものがある点については注意しましょう
また、難易度が高めの問題も収録されています。
本試験よりも難しいくらいの内容ですが、解説付きでサービスの理解も深まりますので、テストに慣れるということも含めてぜひご利用してみてください
こちらのコースもセール期間を利用すれば1500円程度で購入できるので大変コスパが良いです。

BlackBelt資料の活用

サービスの理解を深めるためこちらのBlackBelt資料も活用しました。
こちらはAWSの公式サイトから無料で閲覧可能な資料です。

PDF形式やyoutube動画でサービスの説明を確認することができます。
図解付きで説明されていますので、公式の文章だけでは分かりづらいなという部分も理解しやすいかと思います。

その他おすすめ教材:AWS WEB問題集で学習しよう

その他の学習教材として「AWSWEB問題集で学習しよう」というサイトがあります。
私は利用していないのですが、おすすめされている方が結構いらっしゃるのでご紹介しておこうと思います!(私はお値段がそこそこするのでケチって買いませんでした。。(笑)

こちらのサイトでは実際の試験に近い問題を解くことができるようです。
同じような問題が出た!という話もちらほら。。
無料会員登録することで、少しだけ問題を解くことができます。
1問1答形式で、都度解説を閲覧できるのは良いですね!

気になるお値段は4480円(税抜き)/90日間となっています。(2022年5月時点)
こちらは買い切りではなく期限付きでの購入となります。
SAAだけでなく、SysopsやDevopsといったほかのAWS認定のテストも閲覧可能となるので、全部まとめて取るぞ!という方には良いかもしれません!

SAA-C03対応の教材は?

2022年5月現在、SAA-C03に対応している有用な教材は無いようです。
有用な教材を見つけた際には、またお伝えできればと思っております!

まとめ

今回の内容のまとめです。

初めに結論を書きましたが、以下の通りです。

  • 分野ごとの出題比率が変更に
  • 分野別の詳細な内容に大きな変更なし(公式からも変更なしのアナウンス)
  • SAA-C03受験の際は、出題比率と苦手分野を踏まえて学習する優先度を決めるべし

出題分野や分野別の詳細に大きな変更はありませんでした。
しかし、分野ごとの出題比率は一部変更となっております。
SAA-C03を受験しようと思っている方は、自分の苦手分野と出題比率から重点的に学習すべきところを詰めていきましょう!

また、SAA-C03はまだまだ情報や学習教材が少ない状況です。
資格を取ろうと思っている方は、2022年8月29日までにSAA-C02を受験すると有利に進められるかもしれませんね!

それでは!

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